片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題(ステップ4・収納編)
「片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題」に悩む架空の主人公ナオコさん。前回は、散らかっているものの性質を考えました。
今回は最後のステップ、収納について考えていきます。
お片づけのステップ
1、現状、問題の確認
2、目的を考える
3、グループ分け
4、収納 ←イマココ
脱ぎっぱなしの服の収納
ステップ3同様、収納を考える時も指針になるのはステップ2で考えた目的(理想の暮らし)です。
ナオコさんの理想「目に入ってもげんなりしない状態」で、ご主人の理想「仕事から帰ってきたらすぐ着られる」収納を考えます。
前回、脱ぎっぱなしの服はナオコさんのエプロンやひざ掛けと一緒に「ちょい置き服」のグループとして、リビングに収納することにしました。
収納方法はいくらでも考えられます。
目に入ってもげんなりしない=美観を優先するなら「見えない」収納、例えば畳んで引き出しにしまうとか、死角になる所に置く場所を作るとか。反対に見せて収納する、例えばハンガーに掛けるとか畳んでショップ風に置くとか。すぐ着られることを優先するなら、かごに放り込むとか、フックに掛けるとか。
どの収納方法を選択するか?
収納方法を決める時のポイントは下記の通りです。
アクション数
動線
中下上の法則
適正量
ラベリング
アクション数とは、物を出し入れする動作の回数で、これが多いほど「めんどくさ度」が増します。美観優先の「引き出しに畳んでしまう」「ショップ風」なんかはハードル高めの収納方法です。
動線を考える時は、人の行動パターンに注目します。ステップ3で「リビングで着る」ちょい置き服、というグループにしたのも、この動線を意識した結果です。すぐ取り出せるようにかごを置くことにしたとして、ご主人の通らない場所に設置してしまうと「ちょい置き前のちょい置き」が発生しかねません。
中下上の法則の「中下上」は取りやすさの順番を表しています。中=肩から腰の高さ、下=腰から足元、上=肩より上です。つまり、肩から腰の高さにあるものは取りやすい、置きやすい。使用頻度の高いものを置くのに適している反面、ついモノを置いてしまいやすい危険地帯でもあります。
適正量を保つ、つまり場所や暮らしに合わせて、モノの量を調整することです。定位置ができたからといって、部屋着をリビングに2着も3着も置いてしまうと散らかる原因になります。また、収納したいものに対して小さすぎる場所だと、取り出しにくくしまいにくくなり、結局使わなくなる原因になりかねません。
ラベリングとは、定位置を決めたあとモノや人の名前を明記しておくことで、家族全員が場所を把握できる効果以外にも、「ここに戻そう!」という意識づけにもなるし、他のものを置いてしまうこともなくなります。
収納は変えられる
どの収納方法を選択するかに「正解」はありません。使ってみて、自分にとって使いやすいかどうか。使いにくいな、慣れないな、と思ったら違う方法を試す。
今回ナオコさんとご主人は、すっきり見せてかつ使いやすいように、キッチン脇のスペースに蓋つきのカゴをおいて放り込む収納にしました。普段は蓋を開けっぱなしでアクション数を下げ、来客時などは蓋を閉めて目隠しします。
DMの収納
DM、プリント、書類などの紙類は意識していないとどんどん増えるもの。夫婦で共有したい情報もあるので、管理する人が決まっていないと気づくと書類が山のように増えがちです。ご主人宛の郵便物の管理は、ご主人が開封から破棄までを行うことになりました。
前回、必要ないDMは即処分、見返す必要のあるDMは管理する手間を覚悟した上で残すことにしました。
DM類は、リビング横のカウンターにグループ分けした分類で「立てて」「グループ名を書いたケースに」収納、定期的に見て不必要になった書類は都度破棄することにしました。
寝かせて重ねると、どこまでも上に重ねられるので今までのように見直す時期を後伸ばしにしがちだし、グループ名が書いていないと、つい別の種類の書類を混ぜてしまいがちです。
長期保管する書類でないかぎり、ファイルにいれたり挟んだりといった手間は極力かけない収納にすると管理が楽です。
書類管理も他の収納と同様、自分の使いやすいやり方を模索するのが大切です。ナオコさんは自分だけではなく子供の予定も管理しているので、アプリ管理が基本で、紙では極力残さないようにしています。
定位置が決まったから片付けは完了?
さあ、最後のステップも終わり、これでナオコさんを悩ませていたご主人のモノの住所が決まりました。めでたしめでたし…
ではありません。実はまだこの先があります。
お片付けのその先。次回、片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題、最終回です。
今後も皆様からのお悩みをテーマに書く「参加型コラム」をメインに発信する予定です。コラムで取り上げてほしいお悩みがありましたら、InstagramのDMから常時募集中です♪(必ず記事にできるとは限りません。ご了承ください。)
コラムはnoteで連載中です▷▷▷こちらから!
片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題(ステップ3・グループ分け編)
前回、「片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題」に悩む架空の主人公ナオコさんと、そのご主人の理想の暮らしを考えました。
前回の考察はお片づけのステップ2、目的を考えるです。ここからは、いよいよ実践に入ります。今回はステップ3、グループ分けについて考えていきます。
お片づけのステップ
1、現状、問題の確認
2、目的を考える
3、グループ分け ←イマココ
4、収納
グループ分けって?
グループ分けというと、「服」「上着」「部屋着」などモノの種類が真っ先に浮かびますが、それだけではないんです。
・使う人・使用頻度・使うタイミング
・使う季節・使う場所
・大きさ・色・形・用途
・量・使う目的 などなど
モノが持つ様々な要素の中から「どうなりたいか」に合ったグループを決めます。
グループの決め方に正解はありません。普段から「使いづらいな」と感じる場所は、収納方法を見直すだけでなく、「グループ」にも注目してみてください。
ナオコさんを悩ませる「脱ぎっぱなしの服」「放ったらかしのDM」は、定位置がないのはもちろん、それ以前に「グループ」がありません。
ステップ1と2では、人に着目しましたが、3と4ではモノにも焦点を当てていきます。
脱ぎっぱなしの服は何のグループ?
脱ぎっぱなしの服はどんな要素を持っている?
・いつ着るもの?
・脱ぐタイミングは?
・どこで着る?
・週に何回着る?
・洗濯の頻度は?
ご主人の脱ぎっぱなしの服が、例えば「仕事から帰って着たらすぐ着る」「リビングで寛いでいる時に着る」「お風呂の後で脱ぐ」「毎日着る」「2、3日で洗濯」するものだったとします。
「服」というグループならクローゼット、「部屋着」だと寝室や脱衣所に置いてないと「キチンとしてる」とはいえない!と思ってしまうかもしれません。
帰宅してすぐリビングにある脱ぎっぱなしの服を着て、ごはんを食べたいご主人。帰宅して脱ぎっぱなしの服が目に入るとげんなりするナオコさん。そんな2人の理想にあうグループを考えます。
ご主人にとっては最短時間で出し入れできて、ナオコさんにとっては片付けなくても良い場所に定位置あることが必要です。
例えば、「リビング服」あるいは「ちょっと着る服」というグループにしてみたらどうでしょう。
肌寒い時に羽織るカーディガン、エプロン、膝掛けなどは、ご主人ほど長時間ではないにしろ、ナオコさんもついついちょい置きしてしまいます。
そのちょい置き服も、ご主人の「リビング服」と同じグループとして、リビングに置き場を考えてみたらどうでしょう。
何日も放ったらかしのDMはなんのグループ?
放ったらかしのDMはどんな要素を持っている?
・情報やお知らせ?クーポンやサンプル?
・見返すタイミングは?
・破棄するタイミングは?
・いつまで保管する?
・何のDM?
まずモノ全般に言えることですが、「残す」と決めてしまえば「管理する」手間は必ずかかってしまいます。
処分できるものは、一読してすぐ破棄してしまう。どうしても残す場合は「DMのために時間と労力を割く」とご主人には覚悟してもらわないといけません。
たとえDM1通でも「モノを持つ」=「責任を持つ」ということです。
必要なDMは事務仕事と同じ感覚で、期限や種類で分けていきます。
残すということはもう一度見る予定があるということなので、もう一度見るタイミング別に分けると、管理しやすい場合が多いです。
数が多いようであればジャンル(食、車、金融、趣味など)で一度分けてから、見直し期限で分けます。
グループが決まれば、もう定位置を決めるだけ。次回は最後のステップ、収納についてです。
今後も皆様からのお悩みをテーマに書く「参加型コラム」をメインに発信する予定です。コラムで取り上げてほしいお悩みがありましたら、InstagramのDMから常時募集中です♪(必ず記事にできるとは限りません。ご了承ください。)
コラムはnoteで連載中です▷▷▷こちらから!
片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題(ステップ2・目的共有編)
前回、「片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題」に悩む架空の主人公ナオコさんと、そのご主人の気持ちを考察してみました。
前回考えたことは、お片づけのステップ1、現状確認です。今回は、お片づけのステップ2、目的について考えていきます。
お片づけのステップ
1、現状、問題の確認
2、目的を考える ←イマココ
3、グループ分け
4、収納
ナオコさんの理想の暮らし
ご主人の服やDMが散らかっているのが、嫌な理由はなんでしょう。その理由によって、ご主人に求める行動は違ってくるし、伝え方も変わってきます。
生活に支障が出たり、邪魔になっている?景観が嫌?結局ナオコさんが片付けることになるのが嫌?
ここで重要なのは、あくまで自分自身の基準であること。
「だれかのお家がそうだったから」「服を脱ぎ散らかすのが悪いことなのは当たり前だから」じゃないこと。
そう言われると、ご主人は大切な家族であるナオコさんから言われていることじゃなく、どうでもいい誰かから言われていると感じます。
ご主人も解決策を考えにくいし、行動を改めてくれたとしても、ナオコさんの理想が明確じゃないと「やってほしかったことと違う」と思ってしまいがちです。
前回ナオコさんは、帰宅直後に散らかった家の中を見て「ただでさえやらなきゃいけない事がたくさんあるのに、マイナスからのスタートって感じがする」とつぶやきました。
つまり、帰って来た時に気持ちよく家事が始められる状態が理想です。
それは、キッチンに洗い物が残っていたり、テーブルを片付けてからじゃないと配膳ができなかったり、床に落ちているものを拾わないと掃除機がかけられなかったりしないおうち。
「全体的にごちゃごちゃしている」よりも、目的が明確になると解決策がより近くに来ます。
ご主人の理想の暮らし
ナオコさん同様、ご主人も理想の暮らしを考えることが大切です。
ナオコさんのご主人は、そもそも散らかっているという認識がありませんでした。帰って来てすぐごはんが食べられて、家族と話ができるおうちが理想だから、そのように生活しています。
散らかっているのが理想だと言う方がいます。でもよく聞くと「手に届くところに必要なモノがあってほしい」とか「出し入れに時間がかかる」とか散らかっていることの先に理想がある場合が多いです。
目的を共有する
ナオコさんが「帰って来た時に家が整っている」
ご主人が「帰って来た時にすぐごはんは食べられる」
どちらも叶う状態が理想ということになります。二人の理想が、必ずしも同じである必要はありません。
「自分基準の」理想の暮らし
自分の基準。生活に、確固とした「理想の暮らし」がある人は、実は本当に本当に少ないです。
私自身、ずっとそれが分かりませんでした。
私はずっと自分が「丁寧な暮らし」がしたいんだと思ってました。整理収納アドバイザーたるもの、ゆくゆくは「丁寧な暮らし」に行き着くべきだと。
なぜか?…だって、私の憧れるひとって、だいたいみんなそうだから。
軽っっっ!
ハイ、それに付き合わされた家族の迷惑、想像に難くないと思います。
本当に私が「こうしたい」と思うことを正直に書くと、こうです。
ありとあらゆる家事に関わる時間は1分でも短くして、ソファーでゴロゴロしながら本読んでお菓子つまんでたい。
そんな面倒くさがり代表みたいな人が、「丁寧な暮らししなきゃ」って…矛盾もいいところ。
でもそれに気づかなかった!
だって、雑誌とかSNSとか見ると、載ってる人は全然無理してないし、むしろその生活を楽しんでるし、媒体も「これをお手本に、みなさんもさあどうぞ!」って空気なんだもん。「あー、そうなんだ、これ目指すべきなんだよね」って思ってしまった。
でも暮らしのありとあらゆる場面で「あ、今私、嫌だなと思った。どうしてだろう?どうしたいんだろう?」を繰り返し自分に確かめることで、だんだん理想の暮らしが掴めてきました。
あなたはどんなおうちが理想ですか?
「理想の暮らし」は小さな「こうしたい」を叶えていく過程でだんだん見えてきます。今回ナオコさんは「帰って来た時」に着目して小さな「こうしたい」を叶えることにしました。ここからは実践編!次回はお片づけステップ3、グループ分けについて考えます。
今後も皆様からのお悩みをテーマに書く「参加型コラム」をメインに発信する予定です。コラムで取り上げてほしいお悩みがありましたら、InstagramのDMから常時募集中です♪(必ず記事にできるとは限りません。ご了承ください。)
コラムはnoteで連載中です▷▷▷こちらから!
片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題(ステップ1・現状確認編)
ダイエットする時、体重を知らずに始めないですよね。
成績を上げたい時も、どの教科が苦手か分からないまま勉強しない。
なにかを良くしようとする時、まずは今の状況を知る。お片付けにおいても、この原則は変わりません。
片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題に直面している、架空の主人公ナオコさん。
ナオコさんは今、どんな状況に置かれているのでしょうか。
ナオコさんから見える世界
ナオコさんは35歳、幼稚園に通う息子がいて、昼間はパートタイムで事務をしています。
仕事が終わって急いで夕飯の買い物を済ませて息子を迎えに行って、帰ってきたところです。
さあ、これから息子のおなかすいたコールや遊ぼうコールの中ご飯の支度をして、幼稚園からのお知らせに目を通して、ご飯を食べさせて、ご主人が帰って来たらごはんを温めて、食器を洗って、お風呂に入れて、寝る支度をして、洗濯物を片付けて、明日の準備をして、寝かしつけないと!
帰宅直後のナオコさんの目には、床に落ちているご主人が脱ぎ散らかした服や、テーブルに放ったらかしのまま何日も経つご主人宛のたくさんのDMなんかが見えます。
帰って来て、家の中がすっきりしてたら気分がいいだろうなあ。
家の中が乱れていると、ただでさえやらなきゃいけない事がたくさんあるのに、マイナスからのスタートって感じがするんだよね。
ご主人から見える世界
ナオコさんのご主人は同い年の35歳、会社員で、帰宅はいつも19時頃。
会社であったことを頭のはしっこで考えながら帰宅して、おいしそうなごはんの香りのするリビングのドアを開ける。
帰宅したご主人の目には、走って来て幼稚園であったことを話してくれる息子や、今日のごはんが見えます。
服やDMなんて、全然気にならないし、気になったら自分で片付けるつもりだけど、いつも自分より先にナオコが気がつくし、片付けてくれることはありがたいけど…そんなに家の中、汚いかな?
脱いだ服をハンガーにかけるより、あたたかいうちにご飯が食べたいし、DMはまた見るかもしれないからとりあえずテーブルに置いてるだけで、深く考えてなかったな。
ナオコの仕事を増やそうとか、やってくれて当たり前と思っているわけではなく、自然に生活しているだけなんだけどな。
あなたからは、どんな世界が見えますか?
あなたは男性ですか?女性ですか?
お仕事はしてますか?どんな働き方ですか?ご家族は何人ですか?ご家族のことは好きですか?
几帳面ですか?大雑把ですか?もしかしたら、私みたいにものすごーく面倒くさがりだったりして…
おうちの間取りは?どこか使いにくいと思う場所はありますか?どんな時にそう思いますか?
ライフスタイルも性格も、何もかも同じ人は誰1人としていません。一緒に住んでいる人でさえ、まったく違う価値観を持っています。
ナオコさんが見ている世界もナオコさんにしか見えないし、ご主人も然り。
私が見ていた世界
実家に住んでいる頃、私は毎日「片付けなさい」「だらしない」と言われてきました。
でも私にとっては、汚い部屋は「見慣れた景色」で、違和感なんてありませんでした。家の中をよく見る前に「忙しい」「他にやりたいことがある」とよそ見ばかりしていたから、気にしてなかった。
家族からの言葉から「苛立ち」「怒り」「呆れ」しか感じとることができず、家族から見える世界を想像することは出来なかった。
綺麗好きな母が掃除をして、几帳面な父がこまめに手入れしていた小さな家。同じように育てた妹は散らかしたりなんてしないのに、家族みんなが大切にしている家を、私だけが大切にしていない。
「苛立ち」「怒り」「呆れ」はその結果の感情だったのに、散らかった部屋が見えていない私は、理不尽に自分を否定されてるような気にさえなりました。
同じものを見ているんだから言わなくても分かる、当たり前だと思っていても、伝えないと相手には見えてないってこと、あります。
そして、「私にはこう見える」という伝え方にすると、「苛立ち」「怒り」「呆れ」だけが伝わることも少ないです。
そういう私も、片付けの勉強をし始めたばかりの頃はひとり空回りして「片付けて!」「なんでこんなにモノが多いの⁈」と感情を丸投げして、家族を困惑させていました…
冷静に、自分に家の中がどう見えているのかを考えてみると、どうしたいのかも見えてきやすいです(このことは次回詳しく書きます)。
心地よいと思えないのは、どこがどういう状態だからなのか。家族はそれをどう思っているのか。まず今を知ること。それから、ステップ2に進みましょう!
お片づけのステップ
1、現状、問題の確認 ←イマココ
2、目的を考える ←次回
3、グループ分け
4、収納
今後も皆様からのお悩みをテーマに書く「参加型コラム」をメインに発信する予定です。コラムで取り上げてほしいお悩みがありましたら、InstagramのDMから常時募集中です♪(必ず記事にできるとは限りません。ご了承ください。)
コラムはnoteで連載中です▷▷▷こちらから!
片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題(お片づけのステップ編)
Instagramで質問してみました。
「おうちのおかたづけ。いちばんのお悩み何ですか?」
アンケート結果を元に、お悩みBEST3について考察する参加型コラム。
最初のお題は「片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題」!
「家族(主にご主人)が片付けてくれない!」
って、思ったことありますか?私は…あります!
なんとかしよう!と考えた時、「伝え方を工夫する」「収納の仕組みを変える」など、思いつく解決方法はいくつかあると思います。試してみたけど、うまくいかなかった、という方へ。
お片づけのステップ
1、現状、問題の確認
2、目的を考える
3、グループ分け
4、収納
今回から数回にわたって、このお片づけのステップに沿って考察していきます。
架空の奥様ナオコさん(私が今読んでるのが山崎ナオコーラさんの本だから)を主人公に、この問題について考えてみたいと思います。
ステップを順番に踏んで、ひとつひとつ考えていくと、もしかしたら今まで見えていなかったことが見えてくるかもしれません。
「片付けて!」と言う人と言われる人
先ほど、私も「家族が片付けてくれない!」と思ってました、って書いたんですが、正直私、家族をイライラさせる側の立場の方が長かったんです。
小さい頃から「また出しっぱなし!」「床に物を置かない!」「なんてだらしないんだ」両親にずっと言われてきました。
一人暮らしを始める18歳まで、毎日言われても変わらなかった(もっと言うと、一人暮らしは本当の汚部屋時代の幕開けでしたが、その話はまた改めて)。
だから、失礼ですが私がもし、悩める奥様のご主人だったら、毎日頑張って「片付けて」って伝え続けられても、少なくとも30年ちかく、その状態は変わらないんです。言葉通り、死ぬまでそのままの可能性も高いです。
そして困ったことに「片付けて!」という言葉の周りに漂うニュアンスには、人格を否定する言葉を連想しがちなんです。
「だらしない」「そんな簡単なこともできないの?」「だめな人」
言う側はもちろんそんなつもりなんてなくて、快適な生活のために言ってるのに、相手を不愉快な気持ちにさせずに「片付けて」を伝えるのって、難しい。
そもそも、片付けることは正しいことであって、間違ってるし迷惑かけてるのは片付けない側なのに、ひとり頑張って消耗するのは片付ける側。
「片付けて!」と言う側は、なんとも納得いかない。理不尽。
言う側も言われる側も、どちらも経験した私が思うに、同じ家の中でも、言う側と言われる側は違う景色が見えてます。
言う人と言われる人は、それぞれどんな景色が見えているのか?次回、お片づけのステップ①現状確認をしてみたいと思います。
ちなみに
▼▼▼お悩みアンケートへの回答の一部▼▼
悩みは人それぞれなんだけど、共通することがきっとあると思います。
今後も皆様からのお悩みをテーマに書く「参加型コラム」をメインに発信する予定です。コラムで取り上げてほしいお悩みがありましたら、InstagramのDMから常時募集中です♪(必ず記事にできるとは限りません。ご了承ください。)
Instagram
コラムはnoteで連載中です▷▷▷こちらから!
【カウンタースペース】お片づけサポート例
お悩み
ご依頼くださったのは、30代のママ。ご家族は、ご主人と2人のお子さん(小学生・幼稚園)。ご自宅の一部を店舗として使用している一戸建てにお住まいです。
特にママが気になるのは、リビング横にあるキッチンに並行したカウンターゾーン。お子さんの学習用具から、パパやママの日用品、趣味のもの、書類…ありとあらゆるジャンルのものがここに集結。「あれはどこ?」が日常茶飯事に。
before
間取りを見せて頂いたところ、確かに!ここに置きたくなっちゃいますよね!と思いました。店舗スペースも生活感を抑えてうまく利用されているのですが、リビングに収納棚等もないので、どうしてもカウンター周辺にモノが集合してしまいがち。私だってそうしたくなります!使うモノはいつもいる場所の近くにあった方が便利だもん。
とはいえ、カウンタースペースは有限。その上家族は4人。無限にモノを置くのことはできないし、日々探し物ばかりなのは困るので、カウンタースペースに置くものを選んでいきます。
after
初めはペン1本ずつ、ゴム1つずつから、一緒に出して分けて、使っているかどうか判断しました。それを繰り返していくうち、判断も速くなって、どんどん片付いていきました!
何があるかわからない→どこに何があるか、一目でわかるように。
その後
帰宅したご主人もびっくり、喜んでくださったとの事。この日身につけた整理のやり方で、子供服や食器類なども整理して、スッキリした暮らしができているそうです♪
少人数制お片づけ講座
活動を始めてすぐの頃からやっている少人数制のお片づけ講座。講座内容をまとめてみました。
・お片づけの基本講座
・本交換会×お片づけ講座(小学生編)
・本交換会×お片づけ講座(大人編)
・クローゼットお片づけ講座
・ママのためのお片づけ講座
受講者様の声
・めちゃくちゃ居心地良かった!少人数だから人見知りにも優しいし、あのアットホームな感じがすごく癒されました。喋りやすかったです!
・受講後、早く実践したい!と思ったので、気持ちが冷めないうちに、小さな場所からやってみました!
・あやさんは本来持ってるほんわかさがあって相談しやすいし、絶対に否定はしないから、アドバイスも聞き入れやすい♡それに、笑いも含んでたり言葉をよく知ってるから「そう!それそれ!」ってなりました。時間経つのがあっとゆうまでビックリした!
・ただ一般論のような感じだと、ネットにも書いてあったりするけど、そこにアドバイザーの人柄とか生活とか性格とかのエッセンスを足してお話ししてもらうと、一気に現実味帯びてイメージしやすくなりました!
・私はこういう人で、おうちはこうで、だからこんなふうに実践してますっていう実例をお話しして下さり、とてもわかりやすかった。
・子どもの片付けに対する意識も変わったようでよかったと思います♪
・新学期が始まる前になんとか家の中を整えたいと思いながらも、どこから手をつけてよいやら…という感じだったのですが、やる気が出ました!
・メルカリなど、手放すと決めた物たちの活用の仕方なども聞けてよかったです。
・モノに対する考え方から変えていくというところが勉強になりました。
・まずモノを置くスペースを決め、置ける分しか持たない、という考え方はとてもよいと思いました!
・お片付けについて、子どもはもちろん、親にもとても分かりやすくて良かったです!
・モノを大切にするとはどういうことか?使ってこそ、だよなぁと心底思いました。
・早速帰ってから、多過ぎるよね〜〜って思っていたスプーンとフォーク、そして菜箸を思い切って処分しました。少しずつですが、これからも頑張って物と向き合っていきます。
リクエスト開催も可能です!
【衣類整理】お片づけサポート例
お悩み
カラフルでフェミニンなお洋服が大好きな女性から「服が多すぎる!なんとかして〜!」とのご依頼。小学生2人のママでもあります。
ママのお洋服は、収納場所が2部屋+廊下に置かれたタンスの計3カ所に分かれていました。なんとなく着る頻度で分けていたんですが、どこに何があるかイマイチ把握できていないという状況でした。
着たい服を探さず取り出せるようになること、1か所に収めること。そしてママは転職されたばかりだったので、新しい生活スタイルに合った服だけを残したい!とのことでした。
手放した服たち
ひたすら一緒に分けて分けて、大きな袋12個分もの服を手放すことに。1着1着、いい思い出もそうでない思い出もあって、それにきちんと向き合うママに感動する時間でした。だからこそ、「1人じゃ絶対できなかった…」という呟きが、とっても嬉しかったです。
お子さんの服も整理
ママの服も収納されていた廊下のタンスは、お子さんの服も一緒にしまってありました。(実はタンス周辺にも服が…タンスの上とか特に、ついつい置きたくなっちゃいますよね!)せっかくなので、お子さんの服も整理することに。
基本的には、お子さんのものはお子さん自身で整理することをお勧めしています。特に小学生以上であれば好みやこだわり、ありますよね!今回は、サイズアウトしたもの、ダメージのあるものなどを手放しました。
after
タンスはほぼ2人のお子さん専用に。ママの服は、奥の部屋1カ所にまとまりました。タンスにはラベリングして、お子さんたちが自分で身支度できるようにしました。
その後
ママの服は凝ったデザインも多く、収納は「畳む」より「掛ける」を中心にすることをお勧めしてたので、ハンガーラックを置いてお洋服選びを楽しんでいらっしゃるそうです。辛かった過去の思い出も一緒に捨てられた気分!と喜んで頂けました♪
【子供服】お片づけサポート例
お悩み
子供部屋が物置状態になっているとご相談くださったのは、2人のお子さんのママ。サイズアウトした服やお下がりで頂いた服が、クローゼットやタンスに収まりきらず部屋を占領してしまっていました。
before
実は私も、服やタオルの布類を手放すのが一番苦手なので、気持ちがよくわかります!よっぽど目立つシミが付いていたり、穴があいていたりしない限り、捨てるの抵抗あります。お下がりとはいえ、頂いた服は手放しにくいし…
でも服は、着るために作られたもの!ただ持っているだけじゃもったいない!子供部屋も、せっかくかわいく作ってあるのにもったいない!服もお部屋も活用できるようにします。
after
片付け前はたくさんの服に埋もれて辿り着けなかった、部屋の奥にあるタンス。今着るものやこれから着る予定のあるものは、このタンスに収納しました。着る予定のないものは、状態の良くないものは捨て、まだ着られるものは売って、必要な方の元へ。
物置感が払拭されて、これから使うのが楽しみなお部屋になりました!
その後
子供部屋はクローゼットの中も収納を見直して、より使いやすくなったそうです。整理のやり方をお子さんたちに伝えて、一緒に絵本の見直しをしたところ、本棚もスッキリ片付いたとの事でした♪
本交換day
【本交換day】の主催をしています。
本交換dayとは
ご自宅にある読み飽きた本を、会場にあるお好きな本と交換できるイベントです。
①読み飽きた本を持って、会場へ行く
②会場にある本どれでも好きなものを選びます
③持ってきた本と選んだ本を交換して帰ります
おすすめ本を聞いても良し、
ひとりもくもくと好きな本を選んでも良し、
お子さんとご一緒であれば、ママの本を絵本に交換しても良し!
お片付けのお悩みもお気軽にお話しください。
会場にある本の中には、私がInstagramで紹介した本もあります◎
☟こんな方に☟
・1in1out(1つモノを増やす時には1つモノを手放す)を体験して、モノの持ち方を見直すきっかけに
・読書好きだよ、という方は新たな本の出会いに
・普段本は読まないよ、という方は読書のきっかけ作りに
【参加無料・申込不要】
コロナが終息したら、また開催したいと思っています!