カテゴリー : コラム
お片付けのタイプ別お悩みと、その解決策
▼▼2022年2月にラジオでお話ししたことをまとめています▼▼
今回は、モノの持ち方という視点から、4つのタイプに分けて、それぞれ解説!
「私はどんなタイプかな」って思いながら読んでください。
【4つのタイプ】
1、無駄なしタイプ
2、丁寧な暮らしタイプ
3、モノ溢れタイプ
4、収納苦手タイプ
1、無駄なしタイプ
いわゆるミニマリストで、手放すのが得意だし、所有欲も低めな方。
このタイプを目指している方も多くて、これが「正解」とされている風潮だなあと感じます。
確かに、モノが少ないと管理に手間がかからないので、何もかも「早くて便利」を目指している現代には合っているし、私のクライアントさんのほとんどは時間のないママ世代なので、これが自分に合っていれば言うことないかなと思います。
ただ、家族が他のタイプだと、他の方の持ち方が気になってしまい、ストレスになっているパターンも多いです。
すごく快適だから、無駄なモノは持たないほうがいいのに!ってもどかしく思う気持ちは私もよーくわかります!
人別でモノを分けることで、家の中を自分の領域と家族の領域を分けて、家族のモノには手を出さないことがおすすめです。共有の場所に、家族の個人的なモノを置かないように、個々でスペースを確保することが、ストレスを軽くするコツです。
2.丁寧な暮らしタイプ
モノに手間や時間をかけることが苦じゃない人で、たくさんモノをもっているけど、管理も行き届いているひと。
私、このタイプ憧れです〜。
モノが多いから、多少出し入れが面倒くさくても、見た目の良い収納や手入れに手間をかけて、お気に入りのモノを長く使えたり。
ライフスタイルが変わって、時間に余裕がなくなると、維持が大変になることがあります。
子どもが生まれたとか、転職して忙しくなったとか。
自分が優先したいことに合わせて、「時短家電に頼るのは嫌だ!という気持ち」を捨ててみるとか、「手間のかかる食器の使用頻度が落ちてきたら、いったん寄せてみる」とか、「今、頑張りすぎてるかも」という自分の声に耳を傾けて、自分に厳しくなりすぎずに暮らしを変えていけるといいなあと思いいます。
3、モノ溢れタイプ
意識してないと、今ってモノを減らすより増やす方がずっと簡単なので、このタイプになってる方が多いと思います。
実際、私がお伺いするおうちの中で、いちばん多いパターンです。
探し物が多いとか、スムーズに家事がすすまないとか、年々家がせまくなるとか、お悩みは様々なんですが、みなさん共通して、忙しくて時間に余裕がない。
逆にいうと、モノを減らせば時間に余裕ができる方なんですが‥。
でも、私もこのタイプだった(し、油断するとこのタイプになる)のでわかるんですが、「これがなくなったら困る気がする」とか「使ってないけど、捨てるのに抵抗がある」とか、「手放した方がいい」ってド正論を言われても「わかっちゃいるけど‥」って思うんです。
だから、「無駄なしタイプになりましょう!」って言われても、なかなか、難しい。
タイプが違うから。
まずは自分が具体的に困っていることを解決するのが先決です。
闇雲にとにかく捨てなきゃ!って焦るより、目の前の、「ここが使いづらい」とか「このタイミングで探し物多い」とか、具体的な困ったことをひとつひとつ解決していったほうが、自分のしたい暮らしに近づきます。
4、収納が苦手タイプ
モノを増やさないことは意識してるけど、探し物が多かったり取り出しずらかったりという方もいらっしゃいます。
「どんな収納用品を選べば良いですか?」とよくご質問いただくんですが、多いのが実際にお伺いすると、実はグループ分けが苦手というパターン。
同じ種類のモノが、家のあちこちに点在しているんです。
例えば、「書類がリビングの棚の中」「ダイニングテーブルの一角」「カウンターのファイルボックス 」などなど、点在している場合。
それぞれ意図があって分けているなら問題ないんですが、「なんとなく」「その時近くにあった場所」に置いているだけだと、探したり、なくしたりする原因になってしまいますよね。
そういうときは、分け方を見直すと良いです。
一回1箇所に集めて、「誰の書類」とか「書類の種類」とか「保管期限」とか、グループで分けます。
どんなものがどのくらいあるのかを把握できれば、どういう収納をすれば使いやすいか、すぐわかることが多いです。
お片付けに正解はない
整理収納アドバイザーとして活動して、200人以上の方とお片付け講座やサポートでお話しさせて頂いて、改めて思うのは、「お片付けに正解はない」ということです。
「これくらいだと片付いている」って感覚も人によって違うし、生活パターンも性格も人それぞれなのに、皆同じ価値観で片付けることはできません。
このお仕事を続けるうちに、1つしか答えがないと思って、頑張りすぎないでほしいと思うようになりました。
私が失敗した収納用品
▼▼2021年11月にラジオでお話ししたことをまとめています▼▼
整理収納アドバイザー的に、というよりはめんどくさがり的観点から、「失敗したな」「使いづらいな」と思った収納用品をまとめてみました。
⚠︎収納用品を買う前に注意すること⚠︎
先に整理をしましょう!使っているものと、そうでないものを一緒に収納しないようにしてください。
サイズを測らずに買った収納
片付けを学ぶ前は、お店に行ってから「これなら入るかな」とか「これかわいい~!」、
ひどい場合は「どこかに使えそう!」と収納グッズを買ってました。
今考えればチャレンジャーにもほどがあります!
もちろん、シンデレラフィットなんてミラクルは起こらないので、中途半端に隙間ができたり、はみ出して不恰好になったり。最悪、どこにも使えなかったり…。
今は、サイズを計ってからネットショップで検索、商品画像を見てシミュレーションしてから店舗に行くようにしてます。
仕切りが多い
仕切りが多いと、取り出す時楽だし、見た目も綺麗なんですが…キープできない!
めんどくさがりは、しまい方もざっくりな方が楽!
滅多に使わないものや、オフシーズンのものをしまう時には仕切りの多いものもいいですが、仕切りを増やすより、全体量を減らした方が楽でした。
靴下とか、1足ずつ仕切ってしまうより、3、4足だけ、一つの収納に放り込む方が私は楽でした。
また、ずっと同じものを使い続けるということは、案外少ないもの。文房具でも、調味料でも、服や書籍でも、持ち物は変化します。
仕切りが多いと、この変化に対応しづらい。結局合わなくなることが多かったです。
仕切りだけじゃなく「それ専用」の収納じゃない方が、汎用性が高くて長く使えます。
買い足しづらい
収納グッズが統一されてるとスッキリ見えるので、同じものが欲しいな、と思う時があるはず。
そんな時、デザイン性がある収納用品は、買い足したい時に廃盤になっていたり、デザインが変わってたり。
私もついこの間、木製のケースを買い足そうと思ったら、材質が微妙に変わっててショックだったことがあります…。
あと、これ秋田あるあるじゃないかと思うんですが、秋田に実店舗がないお店の収納グッズ買ってしまうと、いざ買い足したい!って時、ネットで買うと送料高い〜!ってなるんですよね。今は特に、県外に買いにも行けないし。
定番のものだと、後から買い足す時に楽。サイズ展開も豊富で、一から選ぶ手間も省けます。
むずかしい形
収納用品の基本は四角。
丸いケースはかわいいですが、無駄なスペースができてしまいます。(見せる収納など、ポイント使いには◎)
あと、凹凸が多いデザインは、掃除が面倒!
面倒くさがりな私は、なるべくシンプルなものを選ぶようにしてます。
また、蓋が必要じゃない場所に蓋つきの収納だとか、
蓋が必要な場所でも、蓋の閉め方がワンタッチじゃないとか。動作の数が多いものも要注意!
その他、安定感も使いやすさに繋がります。
一時的にものを置く場合なら、折り畳み式など、形が安定しないものでもいいんですが、(たくさん野菜をもらったときだけ出してきて、食べたらその収納必要なくなるとか)
ずっと使うものだとしっかりした作りの方が入れやすいですよね。
いろいろお話しましたが、整理が終わったら、急いで収納用品を買わずに、家に余っている空き箱や紙袋などに入れたいものを一旦入れてみると、必要なおおよその大きさや、使いやすい形状や素材なんかが分かります。
収納用品を買うのはあくまで最後!
絶対に、収納を買ってから片付け始めないでください!
【掲載情報】頑張らない大掃除計画
秋田の女性のためのサイトa.woman にてお片付けコラムを連載中です。
今回は、暮れも押し迫るこの時期にぴったりな【大掃除】がテーマ。
我が家は例年、冬休みまでが勝負!と思い、11月から徐々に気になる場所を掃除していますが…なんやかんやで今年はまだ大物(キッチン)が手付かずのまま!
収納や冷蔵庫の中、全部出して拭き上げたい。気持ちは。体がついて行かないんだよね〜。
フウ…冬休み開始まであと1週間切ったな…。
まあ、キッチン拭かなくても生活に支障はないかな…(半分諦めモード)
こんなゆるい整理収納アドバイザーが書いたコラムです。
1番大切なのは、家族みんなで笑って年越しできること!
気忙しい季節ですが、まず、ゆるまって行きましょう〜!
あ、コラムも読んでもらえたら嬉しいです♡→こちらから!
お片付けの目標設定
▼▼▼2021年6月にラジオでお話ししたことをまとめています▼▼▼
何をするにも目標を明確にすることは大切ですが、それはお片付けでも同じです。
私がお片付けサポートに行った時に、1番初めにすることが、クライアント様と一緒に目標、お片付けのゴールを決めることなんです。
時間ももったいないし、さっさと片付け始めた方がいいじゃないか!と思うかもしれないんですが、どんな所が散らかりやすいか、どんなことにお困りかを確認して、じゃあそれを解決してどうなりたいかな?というゴールを考えることで、むしろ時間の短縮になります。
というか、ゴールを考えないでいきなり片付け始めると、一時的に片付くことは片付くかもしれませんが、リバウンドしてしまったり、片付けるのが辛くなったりしてしまうかもしれません‥
実は、私自身が目標設定を失敗したために、今の暮らしに行き着くまでに、すごい遠回りをしたんです。
しかも、迷走していたのは汚部屋時代だけではなく、資格をとろう!と決めて勉強を始めてからも。少なくとも1年くらいは迷走してました。
私が目標設定で失敗したポイントは3つです。
1、お片付けの目的がお片付けになってしまっている
2、誰かの考え方に影響されすぎている
3、誰かの暮らしを自分のゴールにしてしまっている
お片付けの目的がお片付けになっている
お片付けサポート先でお悩みをお伺いした時に、
「彩さん、見れば分かるでしょ?こんなに家中モノで溢れていて、ごちゃごちゃなのが嫌なんです、片付けたいんです」って言われること、結構多いです。
「片付けたい」っていう言葉、私もよく言っていたセリフなんですが、よく考えてみれば「片付けたい」わけではなかったと思うんです。
「モノが溢れていて困る」のはどんな時なのか、「ごちゃごちゃなのが嫌」なのは何故なのか、それを解決できた暮らし、片付けた先にある暮らしを目標にしないと、片付けがエンドレスになっちゃいます。
「ひと目でどこに何があるか分かるようにして、探し物を減らそう!」とか、「いつもテーブルの上が散らかっていてすぐ使えないから、すぐ使える状態をキープしたい」とか。
そうなったら片付いている!って合格を出せる状態を目標にすると、片付けに終わりがあります。
そうすると、お片付けが楽しくなってきます。
あとは、片付けてみたけどやっぱり乱れてしまう、という時に改善点も見えてきやすいので「じゃあこういう風に変えてみよう」って考えられます。
誰かの考え方に影響されすぎている
私が片付けの勉強始めたばかりの頃は、気負いがすごかったです。
都会で活躍する超有名アドバイザーさんのインスタ見ては、「生活感まるでないのが整理収納アドバイザーらしいくらしだ!」って焦ってみたり、「ミニマリスト並にモノ減らすことが良いことだ!」思って、捨てることをやたら自分に強いてみたり。
結果、「それができない私は、ダメなんだ」って考えになって、苦しくなってしまいます。
もちろん、ミニマリストや生活感のない暮らしがよくないということではありません。
シンプルな暮らしをしたい、その結果ミニマリストの考え方が自分に合っていた、ということではなくて、「ミニマリストになること」それ自体を目標にしてしまうと、「もっと捨てなきゃ、もっと減らさなきゃ、もっとモノをなくせばもっとすごいミニマリストになれる」という思考になりがちです。
「もっとすごい人はたくさんいるわ!」って、結局ゴールがなくなってしまうんですよね。
「モノを増やさない習慣や思考を身につけたいから、一日一個モノを捨てることを実践する」という一日一捨を手段にすることはモチベーションにつながるけど、一日一捨が目標になると、できなかった日は最悪な気分になりますよね。
目標はあくまで自分を基準にした方が良いということを、私は学びました。
モノを減らすこと、持たない暮らしっていいよね!という意識が浸透している一方、お片付けサポートに行った先では、モノを手放すことが苦しいという人もいます。
「すっきりした暮らしがしたい!」という気持ちと「お気に入りのモノを持っていたい!」という気持ち、どちらを優先するのが正しいなんてことないですよね。
誰かにとって最高の考え方でも、それが誰にとっても「正解」というわけではない。
誰かじゃなくて、自分はどうしたら心地いいのかを見失ってるこの時期、私は苦しかったです。
誰かの暮らしを自分のゴールにしている
私が、「誰かの考え方に影響されてたら苦しい」と気づいた後、「自分がしたい暮らしを実践してみよう!」と思ってやってみたのが、いわゆる「丁寧な暮らし」です。
今になってみれば、そんなズボラ人間のくせに丁寧な暮らしって!「血迷うな!」って思いますけど。
私、丁寧な暮らし、好きなんですね、見てるのが。
自然素材の服に、大好きな作家さんのなんとか焼きの器。お気に入りの豆で、お気に入りの道具で入れた香り豊かなコーヒー。
そういうのが憧れなんですが‥
実際は、服は汚れてもガンガン洗えてアイロン掛け不要なものを選びたいし、食洗機に入れられない食器は極力使いたくない。コーヒーは、缶コーヒーでも味よくわかんない!
丁寧な暮らし、続かないんです。
「憧れの暮らしができない自分、情けない」なんてへこまなくていいよ、むりすんな、と今なら冷静にツッコミます。
笑っちゃいますが、当時の私はいたってまじめで。
でも、ここから抜け出せたのは、片付け続けたからなんです。
「何に悩んでる?」「どうなりたい?」って自分に聞いて、悩みを解決するためには何が必要で何が必要じゃないのか考える、思考の癖みたいなモノができました。
丁寧な暮らしが心から楽しめるようになるのは、今のタイミングじゃないんじゃない?
そう思えたらやっと、誰かじゃなくて、自分にとっての、心地いい暮らしができるようになってきた気がします。
気持ちが楽になったからか、今は鍋でご飯を炊くとか、梅仕事をするとか、無理せず楽しめる「丁寧な暮らし」要素を取り入れたり、自分にとって行き過ぎない程度のミニマリスト精神を取り入れたり、前は苦しかったことが楽しめるようにもなりました。
こんなに目標設定で失敗しました!って話をすると、目標決めるの難しそうって思うかもしれないんですが、結局は、今目の前にある、小さなお悩みを解決することが、一歩「理想のくらし」に近づくことなんですよね。
それを繰り返していくと、自分の理想の暮らしにどんどん近づいていきます。
(こんなこと言うと、私の仕事減りそうなんですが)私は、お片付けサポートに行くたび「みなさん自分に厳しいなあ‥もっと自分に甘くていいんじゃないかな」って思うんです。
片付けで叶えられることは、びっくりするほどたくさんあるけど、でも、片付けしなくちゃだめだとか、片付いてれば片付いてるほどいいとか、そういうことはないと思います。
そのためには、私みたいに、誰かと比べたり無理したりするんじゃなく、自然に、自分に「どうなりたい?」って聞いてみたら、案外あっさり解決するかもしれません。
ライターデビューしました
「秋田の働く女性たちへエールを贈るポータルサイト」a.womanさんで、お片付けレポートを書かせて頂くことになりました。
記念すべき1本目、公開されています!→こちら
お片付けサポートにお伺いさせて頂いたお宅のビフォーアフター写真や、お片付けのポイントを載せています。
お片付けサポートって、本当に毎回ドラマが生まれるんです。
やればやるほど、人によって心地よい暮らしって違うんだよなあって実感するし、お片付けに「こうじゃなきゃいけない」なんてことはないんだって思います。
楽しくレポートを読んで、「無理しない暮らしでいいんだ」「私らしい暮らしがしたい」って気持ちになってもらえたらいいな、と思います。
ぜひご覧ください!
https://awoman.jp/article/21810
お片付けサポートでよく出てくるモノ
▼▼▼2021年3月にラジオでお話ししたお話をまとめています▼▼▼
今回のテーマは、お片付けサポートに行って高頻度で大量に出てくるアイテムについて。
見ると「いつか使うかも?」という思いが頭にチラつくモノたち。
名付けて【いつか使うかも3兄弟】。
①化粧品のサンプル
②割り箸や、使い捨てのスプーン
③紙袋
しかも、私のお伺いしたお宅では、ほとんどの方が全体量を見ると「数を減らす」という選択をするアイテムでもあります。
【いつか使うかも3兄弟】は「どのくらい残しておくか」という「適正量」の判断が難しいので、
基本となる適正量のチェックポイントを先に2つ、お伝えします。
適正量のチェックポイント
①使用頻度や使用目的に対して、量がどのくらいあるか
「いつか使うかも」の「いつか」って、いつ?を想像してみる。
②収納スペースから溢れていないか
これは、収納スペースがきちんと決まっていることを前提としているので、
「割り箸があちこちから出てくる」
「紙袋をなんとなくいろんな場所にしまってる」
など、決まった場所がない時は、それを決めることが先決です。
さて、それを踏まえて【いつか使うかも3兄弟】に話を戻します。
①化粧品のサンプル
何に使うか?何のために残してあるか?→旅行の時
他の二つと同じで、年にどのくらい旅行に行くか?を目安にとっておきます。
とっておく時のポイントとして、旅行に行く時にそのまま持っていけるセットを作ってみます。
1泊なら、朝と夜の2セット必要になりますが、1つしかないから結局いつものを持っていく、だから結局使わない‥ということにならないように。
あと、化粧水と美容液と乳液とクリームと、同じメーカーのものがいいから化粧水だけあっても持っていかない、というパターンもあります。
お片付けサポートで化粧品のサンプルが出てきた時に、「捨てる」ジャッジを下すのは「いつのものか分からなくて、怖くて使えない」という理由が多いです。
とっておくときは、マジックでもらった日付を書いておくといつまでに使おうという目安がわかって良いです。
ちなみに、私はサンプルは従来の目的どおり、もらってすぐ、試すために使う派です。管理する手間がかからなくて良いです◎
②割り箸や、使い捨てのスプーン
何に使うか?何のために残してあるか?→大人数集まった時に!災害時に!アウトドアで!
大人数が集まったり、アウトドアに行くことは年に何回くらいあるか?
これはご家庭によってかなりばらつきがあると思うんですが、
これを想像してみると、
引き出しいっぱいに割り箸をとっておくと、消費するまで数年かかるかも、とか
使う数よりもらう数の方が多そう、永遠に減らない、割り箸地獄に陥っているかも、とか
結局そういう時も買ってしまっている、とか
いろいろなことがわかります。
ちょっと適正量オーバーかも、と思い当たる方は、今あるものは、普段使いしたり、お掃除に使ったり、子供の製作物に使ったり、意識して消費すると良いと思います。
あと、アウトドアに行く時、結局割り箸買ってしまっている、という方はアウトドア用品を収納している場所の近くに定位置を替えるとか。
ちなみに、災害用は災害用として、いつでも使える場所に数を把握して収納しておいた方が安心ですよね。
そのように、必要な量や使いやすい場所に応じて収納場所を決めたら、そこから溢れないように気を付けましょう。
③紙袋などのショップの袋
何に使うか?何のために残してあるか?→誰かに何かを渡す時、フリマアプリで梱包する時
使う目的を考えると、おそらく誰かにちょっとものを渡す時に使うので、ボロボロのものは選ばないと思うんです。
だから、まずは状態の良いものだけにする。
ボロボロで、ビニールじゃなく紙の袋は、雑紙をまとめる時に使うと便利ですよね。
そして、種類で分けてみる。
紙袋とビニール製の袋が混ざっている場合は、素材で。
そして、そのあと、サイズで。
どの種類をどのくらい使うか。
例えば、お酒が入っていた細長い袋なんかは、綺麗だけどなかなか使う機会がないんですよね。
それが決まったら、収納場所を決める。
収納ボックスでもいいし、引き出しや棚の中でもいいのですが、あちこちに置かない方が、全体の数を把握しやすいです。
サイズごとにざっくり分けて収納すれば、使うとき選びやすいです。
あとは、とってを下にして収納すると、底辺の折り目が引っかからずに取り出せるので、取り出しやすくなります。
他にも、お土産のお菓子の箱とか未使用のタオルとかも出てきがちです!
同じように、いつか使うかも、の先をちょっと想像して
「どんな時にどのくらいの量を使うかな?」「どのくらいの大きさの収納が必要で、そこから溢れてないかな?」ということをチェックしてみてください。
見せる収納の攻略法
▼▼▼2020年11月にラジオでお話しした見せる収納についての話をまとめています▼▼▼
見せる収納とは
引き出しや扉つきの収納に入れずに、オープンにして、飾るように置いておく収納のこと。
見せる収納は、モノが丸見えになってしまうので、センスが必要だとかごちゃごちゃしちゃいそうだとか、ちょっとハードル高いなと感じられる方も多いんですが、目に入るところにお気に入りの空間ができるとウキウキしたり癒されたり、心にも良いし、メリットもあります。
見せる収納のメリット
・アクション数 (ものを取り出したりしまったりするときに行う動作の数)が減る
・圧迫感が出にくい
見せる収納のデメリット
・ほこりが溜まりやすいのでこまめな掃除が必要
・ごちゃごちゃして見える危険があること。
デメリットを回避するために
我が家は、見せる収納を作るとき意識しているポイントが3つあります。
例えば我が家はキッチンボードの上は特に、見せる収納を意識しています。だからインスタでも度々登場してます。
1.よく使うものだけ
2.インテリアになじむ素材
3.掃除が楽な置き方
【デメリット回避のポイント1】よく使うものだけ
見せる収納にしているのは、ほぼ毎日使うものだけにしています。
逆を言えば、毎日使うもの以外は収納の中からあふれないようにしたいので、量やしまいやすさを調整しています。
そして、見せる収納にする物は、選び方も特に妥協しないようにしています。毎日使うので傷がついたり汚れたりしやすいし、お気に入りじゃなくてもいいや、じゃなくて、機能性だけじゃなくて、デザインもこだわるようにしています。
【デメリット回避のポイント2】インテリアになじむ素材
お洋服と同じで、色をたくさん使いすぎなければシンプルになるので、家全体に統一感が出しやすいです。我が家はアースカラーでまとめてごちゃごちゃ見えないようにしています。
我が家は無垢材の床と白い塗り壁がこだわったところなので、見えるところはそれに合う素材(廃材を使った収納や、瓶などビンテージ感のあるもの)を中心に選ぶようにしてます。
棚の中の収納はサイズと形を最重視して、取り出しやすい、見やすい、しまいやすい、を徹底しているので、安い100均で買ったプラスチックケースたくさん使ってますが‥。
【デメリット回避のポイント3】掃除が楽な置き方
細かいものはまとめる、これが基本です!
ケースは拭きやすい、ゴミがつきにくい素材が好きですが、先ほど言ったビンテージっぽいものだと、汚れも気にならないのでこまめに掃除する方じゃない私にはあってます!
あとは余白を空ける。
以前、片付けてもリバウンドしてしまう時のチェックポイントについてのコラムでも、余白を20%残して収納しましょうとお伝えさせて頂きましたが、見せる収納に関してはもっと余白があった方が、掃除もしやすいしきれいに見えます。
逆にちょい置きしやすいゾーン(腰から目線の高さ)のカウンターや棚は、あえて収納グッズは置かず「何もない状態を基本」にして、モノが増えていくのを防いでいます。
見せる収納は収納の中身が整っていないと美しい状態を保つのが難しいですが、お気に入りスペースができるとモチベーションが上がるので、テレビ周りだけ、ドレッサーだけ、小さくてもお気に入りスペースを作ってみるのもおすすめです。
片付けてもいつの間にか散らかるサイクルから抜け出す!チェックポイント3つ
片付けをした時にはきっちり収まっていたのに、しばらくすると乱れてきてしまうからまた片付ける。そのサイクルが当たり前になっているという方、またはそういう場所がある、という方。
チェックポイントは3つ、余白、動作、距離です!
1、余白
収納に余白はどのくらいありますか?
収納にはきっちりモノが入っていれば入っているほど良いと思いがちなんですが、収納に余白がある方が、むしろ良いです。収納は全体の80%くらい入っていて、20%は余白があるという状態がベストです。特に本や服など増える可能性があるものは、多めの余白を意識しましょう!
たとえば、本棚。きっちり入れすぎると、取り出す時は良くても戻す時に本がスッと入らないですよね。狭い隙間にぐいぐい入れるのが面倒で、つい並んでいる本の上に寝かせて重ねてしまう。並んでいる本の上に、本の層ができて、下の方にある本は読まなくなってしまう。
じゃあ余白をつくるためにはどうすればいいかというと、空間は広がらないので、中に入っているものの量を減らすことが必要です。
どうしてもすべて必要なもので、減らすことができないという時には、中に入っているものをグループにわけてみてください。本なら、作者やジャンルで分けるのが一般的ですが、たとえば、使うシーンで分けてみる。寝る前に布団の中で読む本は寝室に場所を作ったり、レシピ本は台所にとか、絵本は子供部屋とか。使う場所の近くに収納することで、使いやすくなる場合もあります。
2、動作
しまう動作は面倒じゃないか?
今は雑誌やSNSでもいろいろな収納グッズが紹介されていて、これさえ買えばすっきりするんだ!と思ってしまいそうになりますが、場所や人、収納するものによって、収納グッズにも合う、合わないがあります。
例えば、我が家は「かける収納」が苦手です。
かく言う私も「浮かせる収納で掃除が楽になりました!」なんて聞くとやってみたくなって、実際試したんですけど、(浮かせる収納=床や棚に直置きせずにモノを掛けたりくっつけたりすることで拭き掃除を楽にしたり空間の有効活用ができるという収納術)我が家の場合、カバンをかけるフックも、スポンジをかけるホルダーも、孫の手をかけるフックも、全部無視されて、使った後はフックの近くに置かれるだけでした。
かける、という収納自体は、幼稚園や小学校でも多く取り入れられていて決してハードルの高いものではないんですが、我が家の収納はなるべく、置くだけ、放り込むだけの動作を基本にしてます。
これは、かけられないから「だめ」っていう話ではなくて。性格や癖の問題で、人や間取りや収納に「合う、合わない」っていうだけのことなんです。
我が家の場合、絶対浮かせる収納がNGかというとそういうわけでもなくて、たとえば、フックはダメでもマグネットでくっつけるはアリだったり、出すだけでしまう動作がないもの(ティッシュとか、使い捨てマスクのケースとか)はかけてても良かったり。
くっつける収納方法でも、それがたとえば壁と棚の隙間など、間口の狭い場所であれば使われないだろうし、動線上のひらけた場所であれば便利だと思うはずです。
片付けられる仕組みづくりをしたのに散らかる、という方は、「SNSでみんながおすすめしてる収納にしてるのに!」って諦めないで、しまうときの動作、面倒じゃないかな?って観察してみてください。
出すときは「使う」という目的があるから多少出しづらくても出すんですけど、戻す時には目的なんてないので、しまいたくなくなっちゃうんです。定位置に戻すということだけをかならず守ること、そうすれば散らかりません。
3、距離
しまう場所と使う場所の距離は最短ですか?
7月からレジ袋が有料になって、エコバックを使っている方も増えたと思うのですが、実は私、このエコバックの収納場所、迷走しました。エコバックを使い始めたのは数年以上前なんですが、ここだと思える場所を決めるまで1年以上かかりました。
車の中に置いてるよ、という方やいつも使うカバンの中に入れてるよ、という方が多いと思うんですが、私は車の中時代、玄関時代を経て、冷蔵庫横の棚に落ち着きました。
はじめは、エコバッグを「使う場所」がスーパーだから、スーパーに行く時使う「車の中」が定位置!と思ったんですが。
行動を考えてみると、スーパーから帰って来て、冷蔵庫前で荷物をしまう。もちろん、このめんどくさがりな私がエコバックをしまいに車まで戻るなんてことしません。家の中での定位置がないので、次車に乗るまで、その辺に置かれてました。
これじゃいかん、と玄関に定位置を作ったところ、玄関まで戻しにもいかない。
エコバックを使う場所は、スーパーなんですけど、私の場合、使う場所の最短距離は冷蔵庫の前だったんです。車の中やカバンに入れているんですが、それは定位置というより、予備置き場です。
使う場所の最短距離にしまう場所がないと、「ちょっと置いておく」時間ができてしまいがちです。
「ちょっと置いておく」ことに慣れてくると、定位置があいまいになりがちです。
だから、ついついそこらへんに置いちゃってるものがあるなー、っていう時は、しまう場所と使う場所の距離、離れてないかな?ってチェックしてみてください。
めんどくさいが口癖の整理収納アドバイザーが実践する【3つの習慣】
2020年1月のラジオでお話した内容を元にまとめました▼▼▼
すっきりきれいなおうちで生活したい!でも正直、片付けるのはめんどくさーい!という方へ。
今回は、「面倒くさい」が口癖だけど家は綺麗に保ちたい、というわがままな整理収納アドバイザーが実践している【とにかくこれだけは癖づけよう!3つの習慣】についてお伝えします。
【3つの習慣】
1、モノを買う時は、どこにしまうか決めてから買う。
2、家の中にある全てのものの住所を決める。
3、家の中の、機能が同じものを探す。
1、モノを買う時に、どこにしまうか考える。
今、夏物SALE!をやっているお店も多いと思います。
例えば、狙ってた靴やバッグをお得なこの機会に買いたいな、なんて思ってらっしゃる方もいるんじゃないでしょうか…でも、その素敵な靴!
もし、靴棚に買ってきた靴を入れる場所(空きスペース)がないのに買っちゃったという場合。
もしもむりやり押し込んだりしてしまうと、散らかりの原因になるだけでなく、奥に入れたり、重なってしまった靴は取り出しにくくなります。そして出番が少なくなり、いずれ忘れ去られる原因になります。
衣料品だけではありません。
キッチングッズ、文房具、食料品、日用品…。
お店で、スマホで、買う前に「どこにいれよう?」とちょっと止まって考える。モノをお迎えする準備をしてから、家に入れる意識をしてみてください。
2、全てのモノの住所を決める。
例えば、カウンターや棚の上に出しっぱなしになりがちな、ポスティングされたチラシ。鍵。 ペン。
例えば、職場のデスクの上の書類、パソコンのデスクトップに並ぶデータ、カバンの中の資料。
それらすべてのものに、 使うときにそこから出して、使い終わったらそこにしまう場所はありますか?
家に入れた全てのものに、正式な家を与えてあげてください。
目指すはホームレスゼロです!
そうは言っても、チラシや回覧の書類など、居候のものはお家が決められない。
そういう時は、一時置き場を作り、いつ出て行ってもらうか決めてください。
3、 機能が同じものを探す。
キッチンの引き出しを開けた時に、なぜかおたまが3つも、とか。
物置の扉を開けたら、拭き掃除に使う洗剤が5種類、とか。
食器棚を見ると、年に数回の来客用に湯のみが10個、とか。
もはや景色になって気付いてなかったけど、でも、よく考えてみたらいつも使うものだけで足りているのに、なんとなく持っているだけ、というものがないか、意識してみてください。
人によって、必要なものも必要な数も違います。
そこにあるのに無視してるモノを見つけたら、本当に必要か見直してみてください。
また、普段使うものとそうではないものは、分けておくだけで格段に使いやすくなることがあります。
機能が同じものは、 なぜ複数必要なのかを考えて、ストックの場合は、普段使うものと別に収納してみると良い場合もあります。
自分が管理できる量、快適に暮らせる量のモノを活かす。
家に入れる時の意識 =しまう場所を決めてから買う
家の中での意識 =すべてのものの住所を決める
家から出す時の意識 =機能が同じものを探す
この3つの習慣を続けていれば、自然とモノが溢れる生活とは縁遠くなります。
モノの量が増えすぎないと、モノを探すという無駄な時間や、無駄買いも少なくなります。
お片づけに割く労力が最小限になって、時間とお金が生まれます。
3つの習慣で、昨日よりもっと充実した毎日に!
片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題(見直し編)
「片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題」に悩む架空の主人公ナオコさん。前回まで、お片づけのステップに沿ってこの問題について考えてきました。
お片づけのステップ
1、現状、問題の確認
2、目的を考える
3、グループ分け
4、収納
全てのステップを踏んで、散らかるモノの定位置が決まりましたが、一度決めた収納は永久にそれで良いわけではありません。見直しが必要です。
「おいしくなーれ!」と作ったスープ、味見をしたらなんだか薄味。そんな時は、塩をぱぱっと振ったり、しょうゆをひと回し入れてみたり、調整しますよね。片付けの仕組みも同じで、一生懸命考えて作ってみたけどしっくり来ないときは、ちょっぴり変えてみるとうまくいくことも。
大切なのは「できない私が悪い」「家族が悪い」と「人」を責めないこと。もやっとしたら、すっきりするやり方を考えましょう!
できなかったら見直す
まずは仕組みを作って1週間。ナオコさんを悩ませていた脱ぎっぱなしの服とDMはどうなっているでしょうか?
もしかしたら、相変わらず服はソファーに、DMはテーブルに置きっぱなしになっているかも?
「せっかく仕組みを作ったのに片付けてくれないんじゃ意味ないじゃない!」とくじけてしまいそうになりますが、まずはご主人に理由を聞いてみましょう。
(ちなみに片付けられなかった頃の私は「なぜ収納を使わないのか」なんて考えたこともなかった…もっと言うと「収納を使っていない」ことにも気づいていませんでした。悪意があって出しっぱなし、置きっぱなしにしていたわけではなかったんです。)
そしてご主人にも「どうすればできるか」を一緒に考えてもらいます。
服を入れるカゴの場所が動線上にないから?→キッチン脇からソファーの脇に移動してみるか?
カゴの形が使いづらい?→小さすぎるのか?口が狭すぎるのか?
DMは毎日チェックできない?→1週間分溜めることにして、その為の一時置き場を作ってみるか?
などなど。
やり方はひとつじゃないし、合うやり方は人それぞれです。どんな収納にしよう?いろいろ考えて試してみます。
暮らしが変わったら見直す
脱ぎっぱなし、置きっ放しからは脱却できていたなら、暮らしていて違和感を持った時に見直します。
違和感を持つ時は、暮らしが変わった時です。
暑くなって、部屋着を毎日洗うようになった。リモートワークで、在宅時間が増えた。DMの量が減った。
毎日同じような生活をしていると思っていても、少しずつ、家の中のモノは入れ替わるし、子供は育つし、嗜好は変わります。
「こうしたら便利だったから」とひとつのやり方に固執しないことも大切です。
そして、この「見直し」を繰り返すうちに「家族の得意な収納」や「この家に合う片付け方」が分かってきます。もちろん、「ナオコさんらしい暮らし」「ナオコさんの理想の暮らし」も。
片付ける=「正しい」なのか?
この「片付けても片付けても家族がすぐ散らかす問題」について書き始めた初回に、あえて「そもそも、片付けることは正しいことであって、間違ってるし迷惑かけてるのは片付けない側」と書きました。
でも、本当にいつだって「片付けることは正しい」のか?実は私は、片付け方を伝える仕事をしているけど、そうは思っていません。
片付けることにメリットはたくさんあります。私自身、片付けることで暮らしが楽になっています。でも、私が正しいと思うことは、片付けること自体ではなくて、心地よく暮らすことです。
もしもナオコさんが、部屋着をカゴに入れることすら許せない、どうしても服はハンガーにかけてクローゼットにしまってほしい、という考えだった場合、ナオコさんのその心地よさを守るためには労力が必要です。それは間違っているわけでも正しいわけでもありません。
今回ナオコさんがしたことは「理想のすり合わせ」です。ナオコさんのしたいことを一方的に押し付けたわけではありません。
「私はこうしたい、あなたは?」
片付けのいいところって、片付くこと以上に、自分のことや家族のことを思いやれることだと思います。
Instagramでの質問「おうちのおかたづけ。いちばんのお悩み何ですか?」
アンケート結果▼▼▼
第3位 家族(ご主人)が散らかす、捨てられない ←イマココ
第2位 子供のおもちゃ収納
第1位 モノが多い、捨てられない
次回からは第2位、子供のおもちゃ収納について考えていきます。