2022.06.09 | コラム

お片付けのタイプ別お悩みと、その解決策

▼▼2022年2月にラジオでお話ししたことをまとめています▼▼

今回は、モノの持ち方という視点から、4つのタイプに分けて、それぞれ解説!
「私はどんなタイプかな」って思いながら読んでください。

4つのタイプ】
1、無駄なしタイプ
2、丁寧な暮らしタイプ
3、モノ溢れタイプ
4、収納苦手タイプ

1、無駄なしタイプ

いわゆるミニマリストで、手放すのが得意だし、所有欲も低めな方。

このタイプを目指している方も多くて、これが「正解」とされている風潮だなあと感じます。
確かに、モノが少ないと管理に手間がかからないので、何もかも「早くて便利」を目指している現代には合っているし、私のクライアントさんのほとんどは時間のないママ世代なので、これが自分に合っていれば言うことないかなと思います。

ただ、家族が他のタイプだと、他の方の持ち方が気になってしまい、ストレスになっているパターンも多いです。

すごく快適だから、無駄なモノは持たないほうがいいのに!ってもどかしく思う気持ちは私もよーくわかります!

人別でモノを分けることで、家の中を自分の領域と家族の領域を分けて、家族のモノには手を出さないことがおすすめです。共有の場所に、家族の個人的なモノを置かないように、個々でスペースを確保することが、ストレスを軽くするコツです。

2.丁寧な暮らしタイプ

モノに手間や時間をかけることが苦じゃない人で、たくさんモノをもっているけど、管理も行き届いているひと。

私、このタイプ憧れです〜。

モノが多いから、多少出し入れが面倒くさくても、見た目の良い収納や手入れに手間をかけて、お気に入りのモノを長く使えたり。

ライフスタイルが変わって、時間に余裕がなくなると、維持が大変になることがあります。
子どもが生まれたとか、転職して忙しくなったとか。

自分が優先したいことに合わせて、「時短家電に頼るのは嫌だ!という気持ち」を捨ててみるとか、「手間のかかる食器の使用頻度が落ちてきたら、いったん寄せてみる」とか、「今、頑張りすぎてるかも」という自分の声に耳を傾けて、自分に厳しくなりすぎずに暮らしを変えていけるといいなあと思いいます。

 

3、モノ溢れタイプ

意識してないと、今ってモノを減らすより増やす方がずっと簡単なので、このタイプになってる方が多いと思います。

実際、私がお伺いするおうちの中で、いちばん多いパターンです。

探し物が多いとか、スムーズに家事がすすまないとか、年々家がせまくなるとか、お悩みは様々なんですが、みなさん共通して、忙しくて時間に余裕がない。

逆にいうと、モノを減らせば時間に余裕ができる方なんですが‥。

でも、私もこのタイプだった(し、油断するとこのタイプになる)のでわかるんですが、「これがなくなったら困る気がする」とか「使ってないけど、捨てるのに抵抗がある」とか、「手放した方がいい」ってド正論を言われても「わかっちゃいるけど‥」って思うんです。

だから、「無駄なしタイプになりましょう!」って言われても、なかなか、難しい。

タイプが違うから。

まずは自分が具体的に困っていることを解決するのが先決です。

闇雲にとにかく捨てなきゃ!って焦るより、目の前の、「ここが使いづらい」とか「このタイミングで探し物多い」とか、具体的な困ったことをひとつひとつ解決していったほうが、自分のしたい暮らしに近づきます。

 

4、収納が苦手タイプ

モノを増やさないことは意識してるけど、探し物が多かったり取り出しずらかったりという方もいらっしゃいます。

「どんな収納用品を選べば良いですか?」とよくご質問いただくんですが、多いのが実際にお伺いすると、実はグループ分けが苦手というパターン。

同じ種類のモノが、家のあちこちに点在しているんです。

例えば、「書類がリビングの棚の中」「ダイニングテーブルの一角」「カウンターのファイルボックス 」などなど、点在している場合。
それぞれ意図があって分けているなら問題ないんですが、「なんとなく」「その時近くにあった場所」に置いているだけだと、探したり、なくしたりする原因になってしまいますよね。

そういうときは、分け方を見直すと良いです。

一回1箇所に集めて、「誰の書類」とか「書類の種類」とか「保管期限」とか、グループで分けます。
どんなものがどのくらいあるのかを把握できれば、どういう収納をすれば使いやすいか、すぐわかることが多いです。

お片付けに正解はない

整理収納アドバイザーとして活動して、200人以上の方とお片付け講座やサポートでお話しさせて頂いて、改めて思うのは、「お片付けに正解はない」ということです。

「これくらいだと片付いている」って感覚も人によって違うし、生活パターンも性格も人それぞれなのに、皆同じ価値観で片付けることはできません。

このお仕事を続けるうちに、1つしか答えがないと思って、頑張りすぎないでほしいと思うようになりました。