2020年10月の記事一覧
片付けてもいつの間にか散らかるサイクルから抜け出す!チェックポイント3つ
片付けをした時にはきっちり収まっていたのに、しばらくすると乱れてきてしまうからまた片付ける。そのサイクルが当たり前になっているという方、またはそういう場所がある、という方。
チェックポイントは3つ、余白、動作、距離です!
1、余白

収納に余白はどのくらいありますか?
収納にはきっちりモノが入っていれば入っているほど良いと思いがちなんですが、収納に余白がある方が、むしろ良いです。収納は全体の80%くらい入っていて、20%は余白があるという状態がベストです。特に本や服など増える可能性があるものは、多めの余白を意識しましょう!
たとえば、本棚。きっちり入れすぎると、取り出す時は良くても戻す時に本がスッと入らないですよね。狭い隙間にぐいぐい入れるのが面倒で、つい並んでいる本の上に寝かせて重ねてしまう。並んでいる本の上に、本の層ができて、下の方にある本は読まなくなってしまう。
じゃあ余白をつくるためにはどうすればいいかというと、空間は広がらないので、中に入っているものの量を減らすことが必要です。
どうしてもすべて必要なもので、減らすことができないという時には、中に入っているものをグループにわけてみてください。本なら、作者やジャンルで分けるのが一般的ですが、たとえば、使うシーンで分けてみる。寝る前に布団の中で読む本は寝室に場所を作ったり、レシピ本は台所にとか、絵本は子供部屋とか。使う場所の近くに収納することで、使いやすくなる場合もあります。
2、動作

しまう動作は面倒じゃないか?
今は雑誌やSNSでもいろいろな収納グッズが紹介されていて、これさえ買えばすっきりするんだ!と思ってしまいそうになりますが、場所や人、収納するものによって、収納グッズにも合う、合わないがあります。
例えば、我が家は「かける収納」が苦手です。
かく言う私も「浮かせる収納で掃除が楽になりました!」なんて聞くとやってみたくなって、実際試したんですけど、(浮かせる収納=床や棚に直置きせずにモノを掛けたりくっつけたりすることで拭き掃除を楽にしたり空間の有効活用ができるという収納術)我が家の場合、カバンをかけるフックも、スポンジをかけるホルダーも、孫の手をかけるフックも、全部無視されて、使った後はフックの近くに置かれるだけでした。
かける、という収納自体は、幼稚園や小学校でも多く取り入れられていて決してハードルの高いものではないんですが、我が家の収納はなるべく、置くだけ、放り込むだけの動作を基本にしてます。
これは、かけられないから「だめ」っていう話ではなくて。性格や癖の問題で、人や間取りや収納に「合う、合わない」っていうだけのことなんです。
我が家の場合、絶対浮かせる収納がNGかというとそういうわけでもなくて、たとえば、フックはダメでもマグネットでくっつけるはアリだったり、出すだけでしまう動作がないもの(ティッシュとか、使い捨てマスクのケースとか)はかけてても良かったり。
くっつける収納方法でも、それがたとえば壁と棚の隙間など、間口の狭い場所であれば使われないだろうし、動線上のひらけた場所であれば便利だと思うはずです。
片付けられる仕組みづくりをしたのに散らかる、という方は、「SNSでみんながおすすめしてる収納にしてるのに!」って諦めないで、しまうときの動作、面倒じゃないかな?って観察してみてください。
出すときは「使う」という目的があるから多少出しづらくても出すんですけど、戻す時には目的なんてないので、しまいたくなくなっちゃうんです。定位置に戻すということだけをかならず守ること、そうすれば散らかりません。
3、距離

しまう場所と使う場所の距離は最短ですか?
7月からレジ袋が有料になって、エコバックを使っている方も増えたと思うのですが、実は私、このエコバックの収納場所、迷走しました。エコバックを使い始めたのは数年以上前なんですが、ここだと思える場所を決めるまで1年以上かかりました。
車の中に置いてるよ、という方やいつも使うカバンの中に入れてるよ、という方が多いと思うんですが、私は車の中時代、玄関時代を経て、冷蔵庫横の棚に落ち着きました。
はじめは、エコバッグを「使う場所」がスーパーだから、スーパーに行く時使う「車の中」が定位置!と思ったんですが。
行動を考えてみると、スーパーから帰って来て、冷蔵庫前で荷物をしまう。もちろん、このめんどくさがりな私がエコバックをしまいに車まで戻るなんてことしません。家の中での定位置がないので、次車に乗るまで、その辺に置かれてました。
これじゃいかん、と玄関に定位置を作ったところ、玄関まで戻しにもいかない。
エコバックを使う場所は、スーパーなんですけど、私の場合、使う場所の最短距離は冷蔵庫の前だったんです。車の中やカバンに入れているんですが、それは定位置というより、予備置き場です。
使う場所の最短距離にしまう場所がないと、「ちょっと置いておく」時間ができてしまいがちです。
「ちょっと置いておく」ことに慣れてくると、定位置があいまいになりがちです。
だから、ついついそこらへんに置いちゃってるものがあるなー、っていう時は、しまう場所と使う場所の距離、離れてないかな?ってチェックしてみてください。
ラジオ出演のお知らせ
ラジオに出演させて頂きました。
今回のテーマは【見せる収納】。
・見せる収納のメリット・デメリット
・メリットを活かして、デメリットをカバーするポイント
についてお話ししました。
ハロウィン、クリスマス、お正月…これからのシーズンは、おうちの中を飾りたくなるイベント盛りだくさん。
【見せる収納】を攻略すれば、お気に入りの装飾がより素敵に見えて、もっとイベントを楽しめるはず!
併せて、前回同じコーナーでお話しした【片付けてもいつの間にか散らかるサイクルから抜け出す!チェックポイント3つ】の復習もおすすめです♪
「チェックポイント?もう忘れたよ〜!」という方は、ひとつ次の記事をチェックしてみてください♪
ラジオ出演は2020年11月2日(月)11:30〜 FM秋田 Lunch Time Steps 「教えて先生」のコーナーです!ナビゲーターは保泉久人さんです。

秋田県湯沢市主催カジダン育成セミナー講師を務めました
秋田県湯沢市の女性活躍推進事業の一環、【カジダン育成セミナー】の講師を務めさせて頂きました。
働く女性の活躍推進が目的のこのセミナー。
片付けをすることで、家事の見える化ができる→家事分担がしやすくなることは多分皆さん、予想できると思います。
でも私は、男性にも女性にも「こういう風に家事を分担すべき」という話はしたくなかった。
ひとつとして同じ家庭はなくて、「〜しなきゃいけない」「これが正しい」っていう「正解」はない、と思うから。
実は私と夫も、多くの人が想像するような「理想的な家事分担」をしているわけではないんです。(夫自身も「俺家事やってねえからな」と言います)
でもお互い、それぞれの仕事や時間、趣味や挑戦、何より人格や個性を尊重しあえている(と、少なくとも私は思ってる)。
【家事を担えない男性はだめ】、【家事を託せない女性はだめ】正体不明の常識にとらわれたり誰かと比べて今の自分たちを否定したりするよりも
【今、何がつらいのか?】【今、何が大変なのか?】から
【もっとやりたいことがある】【もっとなりたい暮らしがある】への発展へ
「家事分担すること」そのものは、もちろんママの助けになる。
でもその前に、社会的な位置付けの「ママ」ではなくて、「あなたの奥さん」そのひとが、どんなことに悩んで、どんな葛藤があるのか、知って欲しい。
私たち夫婦にも、お互いに寄り添えない期間があって、それを乗り越えて今に至ります。
私がその奮闘期間を乗り越えられたのは、何を隠そう、片付けのおかげでした。私を救い、私たち夫婦の絆を深めてくれた【片付け思考の力】をお伝えしたくて、お恥ずかしながら、私たち夫婦のお片付け奮闘記と、私がそこから得た教訓を、お片付け的観点からお話させて頂きました。
もちろん、ワークショップで【お片付けのやり方】もばっちりお伝えしました!
男性向けの講座というのは初めてで、緊張して臨みましたが、主催の湯沢市さん、運営のオルウィーヴさんのおかげで、終始和やかな雰囲気でした。このような機会を頂き、ありがとうございました!また、ご参加頂いた皆様にも、心から御礼を申し上げます。ありがとうございました!



